精神科学自由大学の会員になることは、第一学級に入ることを意味します。それによって普遍アントロポゾフィー部門に所属することになります。自由大学への受け入れは、少なくとも2年にわたりアントロポゾフィー協会の会員であり、アントロポゾフィーの十分な知識をもつ人であれば、誰でも申請することができます。

十分な知識というのは、自由大学への受け入れの条件である「世界を前にアントロポゾフィーを代表する意志を持つ」ことの意味を理解するために十分なだけの、知識ということです。

シュタイナーが述べた入会の3条件は次の通りです。

  1. 瞑想による魂の進化への意志
  2. 大学会員同士の、そして大学において特別の責任を引き受けた人々との、共同作業への欲求
  3. 世界を前にアントロポゾフィーを代表する、すなわち運命が自分を置いたその場所でアントロポゾフィーを代表する決意

この3つを備えていることが条件になります。その上で、入会の手順は次のようになります。

大学会員になるためには、まず地域における、あるいはグループにおける自由大学の担当者(クラッセンレーザー)を訪ね、自分の関心事について話し合いを持ちます。この話し合いにおいては、自己紹介、大学会員の特性が理解されているかといったことが中心になり、それがその後の共同作業の基盤となります。

第二段階として、ゲーテアヌムの自由大学指導部に対して、手書きの手紙を書くことになります。

その手紙には、簡潔なこれまでの人生の歩みの記述、自分自身のアントロポゾフィーへの関わりの素描、そして、生年月日とアントロポゾフィー協会への入会日が含まれます。また、この手紙には、アントロポゾフィーの代表者となることと結びついた責任について、内的な覚悟が示されている必要があります。

この手紙は自由大学の担当者(クラッセンレーザー)に渡され、担当者はそれを自分の推薦を添えてゲーテアヌム自由大学指導部に送ります。(志願者はこの手紙を自分で英語もしくはドイツ語で書くか、担当者がドイツ語か英語に翻訳することになります。)それを受けて自由大学指導部は会員証を発行し、担当者を通して志願者に手渡されます。

詳しくは、グループの自由大学担当者にお問い合わせください。

シュタイナー自身が精神科学自由大学について述べたことは、たとえば『シュタイナーが協会と自由大学に託したこと』(R.シュタイナー著、入間カイ訳、水声社)http://www.suiseisha.net/blog/?p=3699をご参照ください。